実行環境
Formulon は 1 つの計算コアを複数の実行環境から使えるようにします。数式の意味ではなく、どこに配置してどう動かすかで選びます。2 つの実行環境でワークブックの結果が変わる場合は、不具合か、文書化された互換性差分として扱います。
同じエンジン、異なる実行環境
WASM、Python、Native Node、CLI は共通の計算処理を使います。変わるのはパッケージ構成、ファイルアクセス、メモリ所有権、起動コスト、ホスト側のエラーの受け渡しです。
| 実行環境 | 選ぶ条件 |
|---|---|
| WASM | ブラウザ、ワーカー、ネイティブアドオン前提なしの Node |
| Python | スクリプト、ノートブック、データパイプライン、一括再計算 |
| Native Node | プラットフォーム別の .node アドオンを配置できる Node サービス |
| CLI | シェル処理、CI スナップショット、問題の再現 |
選び方
MCP と C ABI も含めた判断の手順は 実行入口を選ぶ にまとめています。
- ワークブックデータがブラウザにあり、アップロード時のプライバシーを守りたい場合や、サーバーに元ファイルを渡したくない場合は WASM を使います。
- 帳票生成、定期ジョブ、入力規則の検証、ノートブックには Python を使います。
- ネイティブ成果物を配置でき、大きなワークブックで WASM ヒープへのコピーや 32-bit のメモリ上限が問題になる Node サービスには Native Node を使います。
- 再現可能な不具合報告、CI スナップショット、単発の再計算チェックには CLI を使います。
正確なシグネチャとバインディングごとの違いは API リファレンス にあります。まず API とパッケージの一覧 から確認してください。
互換性の確認
実行環境の選択だけでは Excel 互換性は保証できません。重要なワークブックで使う前に 互換性 を確認し、自分のファイルで検証してください。