利用例
Formulon を具体的な処理の流れに組み込む例です。シナリオごとに使う実行入口や製品が異なります。デプロイ先に近いものを選び、設定詳細は対応する 実行環境 ページを参照してください。
実ワークブックで早めに試す
1 つの数式が動くことを確認したら、代表的なワークブックを早めに通してみてください。スプレッドシートエンジンが実際に使えるかどうかは、孤立した数式ではなく、ワークブック全体の構造で決まります。
シナリオごとに違うのはバイト列の出所と行き先で、計算するのは同じコアです。
| 利用例 | 実行入口 | 目的 |
|---|---|---|
| ブラウザでワークブックを開く | WASM | .xlsx をサーバーに送らずブラウザ内で再計算 |
| Node サービスで再計算 | Native Node / WASM | アップロードまたは社内生成したワークブックを API の裏側で再計算 |
| Python で一括再計算 | Python | ジョブやノートブックで帳票やモデルを再計算 |
| CI でワークブックの回帰を検出 | CLI | 自動チェックで数式や計算値のずれを検出 |
| AI エージェントからワークブックを編集 | MCP | formulon-mcp 経由でエージェントが .xlsx または .xlsb を開いて編集・再計算・保存 |
| Web アプリの表計算 UI | formulon-cell(WASM) | 自分のページの中でワークブックを表示・編集。ベータ版なので、エンドユーザー向けに出す前に評価が必要 |
シナリオ共通の構造
どのシナリオも ワークブックの流れ で説明している load → mutate → recalc → save を踏みます。異なるのは次の点です。
- バイト列の出所(
File、ファイルシステム、入出力ストリーム、MCP ツール入力) - バイト列の行き先(
save()の戻り値、ファイル書き込み、返却bytesフィールド) - メモリと入出力の所有者
- エラーがホスト境界をどう渡るか
互換性ゲート
どのシナリオでも、導入前にワークブック内の数式を確認し、外部サービスに依存する関数をどう扱うか決めてください。Formulon は認識対象 526 件のうち 511 件を実装しています(環境依存の CELL・INFO を含む)。残る 15 件は COPILOT、PY、IMAGE、WEBSERVICE、STOCKHISTORY、RTD、CUBE 接続関数など、外部サービスに依存するため利用不可を示す固定の Excel エラーを返します。これらを含むワークブックは、拒否する、互換性警告を表示する、Excel 連携の別経路に回す、といったプロダクト上の判断が必要です。